みんなの講座



われわれは知らず知らずのうちに、数は10ずつ束ねるものだと洗脳されています。
マルボロライト320円、今年は平成18年、タクシーの初乗り料金660円、
算数の偏差値68、500mlのペットボトル、安部首相は52才(若い!)・・・などなど

これらの数は、すべて10を1つの束と考える10進数です。
もちろん、日常生活では10進数だけを使っていて、ほとんど困ることはありません。
あれこれ身の回りを探してみても、純粋な10進数といえないのは時間くらいでしょうか。
※1時間=60分、1分=60秒ですから、時間は60進数です

それでも、時間を読むときは、にじゅうさん分(23分)とか、さんじゅうろく秒(36秒)
のように、普通の10進数と同じ読み方をしますから、
60以上の数がなくても、「普通と違うな」という違和感は少ないでしょう。

が、しかし

算数や数学の世界では、もっと明確に、10を1つの束としない数が
(10進数のような読み方もしない)存在します。
※10進数以外では、たとえば125は「いちにーご」のように棒読みする

一般にはN進数と呼ばれるもので、正直、あまり実用性はないのですが、
アタマの体操にはもってこいの、とても面白い考え方です。

この講座では、N進数の例として、
2進数5進数16進数を取り上げてみようと思います。

N進数(意味)→0から始まる連続したNコの整数を用いた数の表し方

〔例1〕2進数

0と1だけを用いて数を表していきます。
1、10、11、100、101、110、111、1000、1001、1010、
1011、1100、1101、1110、1111、10000・・・

〔例2〕5進数

0〜4を用いて数を表していきます。
1、2、3、4、10、11、12、13、14、20、21、22、23、24、
30、31、32、33、40、41、42、43、44、100・・・

このように並べていくことは容易ですが、
それぞれの数が普通の10進数ではいくつにあたるのか?
算数や数学の問題では、この考え方(N進数から10進数への変換)が
必要になるでしょう。
※逆の変換10進数→N進数は次回後編で扱います


<N進数から10進数への変換方法>

10進数では、1つの位に1が9コまで入ります。
1の位の1が10コになると、1の位を0にして、
1つ左の10の位を1とします。←10が1つの束
同様に、10の位の1が10コになれば、
もうひとつ左の位(10=100の位)を1とします。
・・・以下、同じことの繰り返しです。

それに対して2進数では、1つの位に1が1コしか入りません。
1の位の1が2コになると、1の位を0にして、
1つ左の位を1とします。←2が1つの束
その位の1が2コになれば、もうひとつ左の位を1とします。
・・・以下、同じことの繰り返しです。

5進数も考え方は同じです。1つの位に入る1は4コまでです。
1の位の1が5コになると、1の位を0にして、
1つ左の位を1とします。←5が1つの束
その位の1が5コになれば、もうひとつ左の位を1とします。
・・・以下、同じことの繰り返しです。

では問題です。


(1)2進数の11010を10進数に直しなさい。

(2)5進数の3401を10進数に直しなさい。

解説

下の表を見てください。
2進数と5進数の各位が、10進数のいくつにあたるかを表しています。

N進数を10進数に変換するときは、
これらの位取りに各位の数をかけたものを合計します。
0になっている位は無視してかまいません。

2進数
位取り
5進数
位取り

(1)2×1+2×1+2×1
 =16×1+8×1+2×1=16+8+2=26 ← (1)答え

(2)5×3+5×4+1×1
 =125×3+25×4+1×1=375+100+1=476 ← (2)答え

さて最後に、よくコンピューターの内部記憶に使われている
16進数の場合、0からの連続した16コの整数が必要です。

といっても、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15
ではありません。
10〜15のような2ケタの整数は、各位に収める数字として適切ではないので、
10〜15をA〜Fに置きかえて、
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、F です。

パソコンを使っているとき、
アルファベットと数字の混じった数を見たことがありませんか?
Fまでが使われていたら、それはきっと16進数です。


(3)16進数の5F2Bを10進数に直しなさい。

解説

(3)
上で説明した2進数、5進数の場合と同じように考えてください。
ただし、計算の際にF=15、B=11と直す必要があります。
16×5+16×F+16×2+1×B=4096×5+256×15+16×2+1×11
=20480+3840+32+11=24363 ← (3)答え

以上、2進数、5進数、16進数を例に、N進数を10進数に変換する方法を説明しました。
この知識は、算数だけではなく、中学や高校の数学でも必ず必要になります。
もし忘れたら、またこのページを読みにきてくださいね。
ずっーとここにありますから;^^)
では次回の後編で、今回と逆に10進数からN進数の変換を説明しようと思います。
それではみなさん、また元気でお会いいたしましょう!


では最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。


<宿題番号B4>

次のN進数を10進数に直してください。
(1)5進数の
3412
(2)16進数の
29E

※問題は2問です。解答を送るときは、両方とも答えてください。