みんなの 講座

「・・・・・は何通りありますか?」
算数でも数学でもよく見かける問題です。
算数では場合の数というジャンルに分類されていますが、
場合の数の問題は、大別して2通りのパターンがあります。
1つは、決まった計算式で簡単に答えが得られるもの・・・(A)
もう1つは、場合分けという作業が必要になるもの・・・(B) です。
やはり、(B)のパターンが苦手な人が多いようですね。
では、それぞれ簡単な例を示してみましょう。
(A)1、2、3、4と書いたカードが1枚ずつあります。
これらを並べてできる4けたの整数は
全部で何通りありますか?
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上位の位から考えると、
千の位→4通り
百の位→3通り(千の位で使った1枚が減るから)
十の位→2通り(さらに百の位で使った1枚が減るから)
一の位→1通り(さらに十の位で使った1枚が減るから)
よって、4×3×2×1=24(通り)
← 答え
このように一度の計算で答えが出せます。
場合の数の積の法則などと言いますが、そんな名前はどうでもよいので、
このかけ算の感覚を大切にしてください。
(B)0、1、2、3と書いたカードが1枚ずつあります。
これらを並べてできる4けたの偶数は
全部で何通りありますか?
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(A)の問題とはアプローチが違います。
0が含まれていることと、偶数という条件があるからです。
このように、いくつかの特別な条件のある問題では、
一度の計算で答えを出すことができません。
次のような場合分けが必要となります。
偶数ですから、一の位は0または2です。
その2つのパターンに場合分けします。
〈一の位が0の偶数 □□□0〉
上位の位から考えて、
千の位→3通り(一の位に固定された0を除くから)
百の位→2通り(千の位で使った1枚が減るから)
十の位→1通り
3×2×1=6(通り) ← 一の位が0の偶数は6通り
〈一の位が2の偶数 □□□2〉
上位の位から考えて、
千の位→2通り(一の位に固定された2を除き、千の位には0が使えない)
百の位→2通り
(千の位で使った1枚が減るが、今度は0が使えるから千の位と同じ2通り)
十の位→1通り(百の位で使った1枚が減るから)
2×2×1=4(通り) ← 一の位が2の偶数は4通り
これら2つのパターンを合計し、
4けたの偶数は全部で 6+4=10(通り) ← 答え
※場合分けをしたときは、それぞれの結果を加えて最終的な答えとする。この感覚を忘れずに!
では次に今回のメイン問題です。
下の図は、先週ロシアから独立した新国家「サスーン」の
国旗ですが、ア〜エにぬる色がまだ決まっていません。
使える色は赤・青・黄色・緑の4色ですが、必ずしも4色を
すべて使う必要はありません。(すべて使ってもよい)
この国旗の色のぬり分け方は全部で何通りありますか?
ただし、となり合う区画に同じ色をぬることはできないもの
とします。

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この問題は、場合分けの感覚を身につけるために最適な問題です。
場合の数にすっかり慣れている人なら、
頭の中の計算だけで押し切ることもできそうですが、
ここではしっかりていねいに、紙に書いて確認しながら、
場合分けの感覚を養ってほしいと思います。
問題の条件に、「4色すべてを使う必要はない」とあります。
つまり、4色すべて使ってもいいが、3色で済ませてもいいということです。
2色では不可能ですから、4色か3色です。
ならば、4色使う場合と3色使う場合に場合分けするのがごく自然です。
やってみましょう。
〈ケース1〉4色でぬり分ける
これは簡単です。
さきほどの数字並べの問題と同じように、
アにぬる色・・・4通り
イにぬる色・・・3通り(アにぬった1色が減るから)
ウにぬる色・・・2通り(さらにイにぬった1色が減るから)
エにぬる色・・・1通り
よって、4色でぬり分ける方法は 4×3×2×1=24(通り)
〈ケース2〉3色でぬり分ける方法
3色の場合は、必然的にイとエが同じ色となります。
(それ以外の区画はすべてとなり合っているから同じ色にできない)
アにぬる色・・・3通り
イ(エ)にぬる色・・・2通り(アにぬった1色が減るから)
ウにぬる色 ・・・1通り
3×2×1=6(通り) ← A
さらに3色の場合、ぬるために用いる色の選び方も考慮する必要があります。
色の選び方は次の4通りです。
<赤青黄 赤青緑 赤黄緑 青黄緑> (*1参照)
よって、3色でぬり分ける方法は、さきほどの6通り(A)に、
色の選び方を考慮して、
6×4=24(通り) ← 3色でぬりわける方法は24通り
これらのことから、サスーン国の国旗をぬり分ける方法は、
〈ケース1〉の24通り、〈ケース2〉の24通りを加えて、
24+24=48(通り)となります。
みなさん、場合分けの感覚をつかんでいただけましたか?
今回の講座はこれで終わりますが、
また別の機会にも場合分け問題を取り上げてみたいと思います。
え? 今の問題を一発の計算で済ませる方法があるって?
鋭(するど)いね〜。
確かに4×3×2×2=48とやれば一発で終わりなんだよね。
でも最後の×2の意味、ちゃんと言えるかな?
単純に2倍してる×2じゃないよ。
アが4通り、イが3通り、ウが2通りで、
最後のエは、残っている1色かイに使った色の2通り。
そのことがちゃんと理解できている人なら4×3×2×2でもいいよね。
でもね、
この場合は・・・、そしてこの場合・・・、と場合分けしながら
最後に求めていったパターン数を合計する。
これが難しい「場合の数の問題」に立ち向かう王道なんだよね。
完全に意味のわかる場合を除き、安易に計算で済ませようとしてはイカン。
場合の数の問題では、このことを肝(きも)に銘じてほしいと思います。
それじゃあまた。次回までごきげんよう!
(*1) 4色から3色を選ぶことは、選ばない1色を決めるのと同じこと。だから当然4通り。
最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。
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