みんなの講座



ボクの算数本にマンガを描いてくれている、女流漫画家の花摘香里さん。
彼女はメチャメチャ面白い人で、自然と周りに人が集まってくるような人気者です。
表裏がない彼女の性格はボクも大好きで、こないだの本の自己紹介では、
ご自分のことを「遊んで暮らしている」と書かれていましたっけ。
もちろん遊ぶだけで暮らせるはずがありませんし、
ボクが知っているだけでも、彼女は平均的に、いや平均以上に忙しい人です。
それを遊んで暮らすと書くあたり、もしかしたら彼女自身は本当にそう思っていて、
きっとそれほど楽しくて仕方ない毎日なのでしょう。
ボクなりに翻訳すれば、
「遊んでばかりと感じるくらい、いつも楽しく暮らしている」となりましょうが、
きっとそういう回りくどい表現を彼女は嫌うでしょう。
「それって同じ意味だろ? だったら短いほうがわかりやすくてイーじゃん」
おそらく平然とそうおっしゃることでしょう。


今回紹介する問題は「過不足算」と呼ばれているものですが、
本の中での花摘さんのコメントがすごく笑えました。
まぁそれはあとのお楽しみに取っておくとして、早速問題です。


「ハタラケ株式会社」の慰安旅行があります。
ある旅館を貸し切りで宿泊しますが、
1部屋7人ずつにすると36人が泊まれなくなるので、
1部屋9人ずつにしたところ、5人しかいない部屋が1つと、
誰もいない部屋が2つできてしまいました。
旅館の部屋数と慰安旅行の参加者を求めなさい。


この問題は、方程式の文章題としても有名で、中学生になっても勉強します。
しかし算数で方程式は禁じ手。その場合、みなさんならどう迫(せま)りますか?

小学生たちは次のように解きます。

a) 7 7 7 ・・・・・ 7 7 7 7 36人余る
b)
 9 9 9 ・・・・・   0 0

問題の2つの条件(泊まり方)を簡単に表現してみました。
a)の泊まり方は最終的に36人の定員オーバーです。
b)の泊まり方は少し簡単な計算が必要ですが、
旅館全体の定員に対して
)+()×2=22より、
定員に22人不足していることがわかります。

では、上の図を少しだけ書き直してみます。

    ←←←     合計A人      →→→
a') 7 7 7 ・・・・・ 7 7 7 7 → 満杯状態+36人
b') 
9 9 9 ・・・・・ 9 9 9 9 → 満杯状態−22人
    ←←←     合計B人      →→→

このように、すべての部屋をちょうど満杯にした人数(図のA人B人)を考えたとき、
A人B人は何人の差があるかを考えます。
そうです。36と22の和になりますね。

36+22=58(人) → 部屋をちょうど満杯にしたときの合計の人数差(

※差といっても、36−22=14ではありません。
  この場合の差は、余りと不足の差なので36+22=58です。
  2万円のもうけと3万円の損の差は5万円。1万円ではありませんね。

このように、旅館全体での合計差は58人ですが、
1部屋に泊まる人数の差は2人なので、
58÷2=29より、この旅館の部屋数は29部屋とわかります。

慰安旅行の参加人数は、条件にあてはめて、
29×7+36=239人


この問題のポイントは、
旅館の部屋全部が満杯になったときの、全体としての人数差を考え、
それを1部屋あたりの人数差でわることにより、部屋の数が求められるという点です。
理解できたかな?

そうそう、花摘先生のこの問題へのお言葉。
「やだぁ、そんな性格の悪い幹事さん。あたしは嫌いだぞ。
 36人も泊まれなかったり、逆にスカスカの部屋を2つも作ったり…。
 もっと頭と気を使ってきちんと割り当てしろよなっ。
 だってオマエ幹事なんだろ?」

さすが快適人生の花ちゃんの感性!算数の問題にマジ顔で怒ってた。
つくづく楽しい人です。 チャンチャン


では最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。


<宿題番号13>

ある観光地の湖で、何人かの団体でボートを何台かレンタルしました。
1台に3人ずつ乗ると18人が乗れないので、
1台を5人ずつにすると最後のボートが1人だけになってしまいます。
この団体の人数は何人ですか?