みんなの 講座

今は昔、「わらべ」という女の子3人組のグループがありました。
私なんかと近い世代の方はご存知だと思います。
萩本欽ちゃんのお笑い番組からデビューして、「めだかの兄弟」という大ヒット曲を飛ばし、
女の子の名前は のぞみ・かなえ・たまえ。
そのなかの一員だった、高部知子(のぞみ)さんは、
わらべ解散後も女優として活躍してました。
その彼女、何を隠そうボクとおんなじ中学校!
在学期間が1年ずれていたので、学校の中で会ったことはありませんが、
卒業後も、よく後輩たちから彼女のモテモテぶりを聞かせてもらったものです。
そんな彼女の出世作は「積み木くずし」。
不良少女と両親の壮絶な闘いを描いた、歴史に残る傑作ドラマです。
見てみたい?
もしかしたらレンタルビデオ屋さんに行けばあるんじゃないかな。
それがどう算数と関係あるのかって?
あるんです。ちゃんと。
実は算数の入試問題に「積み木くずし」と呼ばれている問題があります。
立方体の積み木をある形に積み上げて、
表面にペンキで色をぬってから、バラバラにくずすんです。
そしてバラバラにされた立方体について、
色のついている面の数が問われたりします。
「百聞は一見にしかず」ですね。さっそく見てもらいましょう。

上の図のように立方体が積み重ねてあります。 全部で37個です。
さて、この積み上げられた状態のとき、
外側の表面に赤いペンキをぬることにします。
(床に接している底面にもぬります)
その後、1コ1コの立方体をバラバラに崩(くず)します。
状況はおわかりになりましたか?
ではここで問題。
バラバラにした37個の小立方体を次のように
分類してください。
(ア)4つの面が赤いもの (イ)3つの面が赤いもの
(ウ)2つの面が赤いもの (エ)1つの面が赤いもの
(オ)赤い面がないもの
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この手の問題は、アバウトにカウントするとたいてい数え間違うので、
最上段、上から2段目、上から3段目、最下段の順に1段ずつ
平面図で抜き出し、慎重に観察していきます。
観察結果は下の通りです。(数字は赤くなっている面の数を表す)
【最上段】
【上から2段目】
【上から3段目】
【最下段】
| 3 |
2 |
2 |
3 |
| 2 |
1 |
1 |
3 |
| 2 |
1 |
1 |
3 |
| 3 |
2 |
3 |
4 |
では、この観察結果をもとに、赤くなっている面の数を整理してみましょう。
(ア)4つの面が赤いもの 6個
(イ)3つの面が赤いもの 11個
(ウ)2つの面が赤いもの 8個
(エ)1つの面が赤いもの 11個
(オ)赤い面がないもの 1個
合計 37個
どうですか? え?簡単だけど間違えそう?
そうそう、まったくその通り。
こういう問題って案外正答率低いんです。
注意力散漫な人なんかアッという間に間違えちゃう。
だから簡単でもなかなか廃(すた)れない問題なんだね。
算数はシビアな科目でしょ?
答えが1でも狂ったら、それはまったくわからなかった人と同点。
国語みたいに「おしかったな〜。じゃあ少しだけ点数あげよう」
みたいな救済処置はないんだよ。
だからこそ楽しくもあるんだけどね。
ピーターフランクルさん(大道芸人かつ天才数学者)が言ってたよ。
「算数で大切なのは、いかに楽をして解くかである」とね。
これ、ホント名言なんだけど、
楽するってのは、解くときになるべく簡単な解法を選ぼうという意味で、
間違える心配もある人が、図も書かずに横着して解くことじゃないからね。
今回の問題だったら、きちんと1段ずつ平面図を書いて、
赤い面の数を記入していくのが、一番間違いの少ない楽な方法だね。
以上、後輩の高部知子さんにエールを贈る「積み木くずし」のお話でした。
最近全然テレビとかで見ないよね。落ちぶれちゃったのかな〜?
また出てきてほしいな。先輩は首を長くして待っております。
では最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。
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