みんなの講座



今回のタイトル。早口コトバではありませんが、
何回か音読していると舌がからまるでしょう。
もう一度ゆっくり読んでください。ブブンブンスウ(部分分数)です。

昔から中学受験での出題例が多く、
そのうち出なくなるだろうと思っているのですが、なかなか下火になりません。
今でも大変人気がある問題です。
部分分数の問題は、きちんと勉強していないとなかなか解けないので、
「君たち、塾へ行ってちゃんと勉強してきたかい?」
私立中学の出題者がそう聞いているのかも知れません。
(最近は私学と塾はたいてい仲良し。時代が変わりました;^^)

そんなこと言ったら全部同じ?
ま、そりゃそうなんですけど、算数というのは実力があれば、
初めて見た問題でもその場で対処できる可能性がある科目ですよね?
他の科目、たとえば理科や社会で知らない問題が出されたら、
まぐれ当たりを除けば99%正解できません。
だけど算数はそうじゃない。
その場で何とかできないかと、粘(ねば)る余地があるわけです。

ところが今回の部分分数の問題はそれが無理です。
どう考えても、習ってない人がその場で思いつくとは思えませんね。
では実験してみますよ。
みなさんは次の3問が解けますか?


分数が読みにくいかも知れません。お許しください。
 1   
×3
 ↑WEBで、このように入力するのは時間かかるんです。1/(2×3) のように入力します


次の式を計算しなさい。

(1)1(2×3)(3×4)(4×5)+・・・+(8×9)(9×10)

(2)1(3×5)(5×7)(7×9)+・・・+(15×17)(17×19)

(3)1(2×5)(5×8)(8×11)+・・・+(26×29)(29×32)


ではしばらくページを空白にしますので、考えてみてください。



































答え合わせです。

実は、(2×3) のような分数は、
1/2−1/3のように分数同士の差で表すことができます。

このことを部分分数に分けるといいます。
(詳しく習うのは中学を飛び越えて高校です)

(2×3) の場合は分母の2と3が隣り合う数なので、
1/2−1/3だけで大丈夫ですが、
(3×5) のように分母の数が離れているときは、
(1/3−1/5)×1/2のように、
1/分母の差 をかけて調整をしなくてはなりません。
ここ、忘れやすいので注意してください。

さて、この性質を利用すると、
さきほどの問題は中間部分がどんどん消えてしまい、
とても簡単に答を出すことができます。
では解答をど〜ぞ。


(1)1(2×3)(3×4)(4×5)+・・・+(8×9)(9×10)
  =(1/2−1/3)+(1/3−1/4)+(1/4−1/5)+・・・+(1/8−1/9)+(1/9−1/10)
  =1/2−1/10=2/5

(2)分母の2数が2離れているので、最後に1/2をかけて調整します。
   あとは(1)と同じです。

  1
(3×5)(5×7)(7×9)+・・・+(15×17)(17×19)
  =(1/3−1/5)+(1/5−1/7)+(1/7−1/9)+・・・+(1/15−1/17)+(1/17−1/19)
  =1/3−1/19=16/57

  1/2をかけて調整すると、16/57×1/2=8/57

(3)分母の2数が3離れているので、最後の調整は1/3倍です。

  1(2×5)(5×8)(8×11)+・・・+(26×29)(29×32)
  =(1/2−1/5)+(1/5−1/8)+(1/8−1/11)+・・・+(1/26−1/29)+(1/29−1/32)
  =1/2−1/32=15/32

  1/3をかけて調整すると、15/32×1/3=5/32


いかがでしたか?
中学受験の経験者には常識だったかも知れませんね。
でもこのホームページには、
これから中学受験に挑戦するみなさんもたくさん来ていますから、
知っていた人も「簡単じゃん」とか言って怒らないでくださいね。

知らなかった人、今日インターネットをやって本当によかったですね。
おじいちゃんやおばあちゃんになっても、
今日ここで勉強したことを忘れないでください。
どうしてかって?
そりゃあなたの孫に教えるためですよ。
またネ!


最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。


<宿題番号32>

次の計算をしなさい。


1
(3×7)(7×11)(11×15)+・・・+(31×35)(35×39)