みんなの講座

※このコラムは、以前父の死にあたってリアルタイムで書いたものです。


父の死はさすがにショックでした。
あの人に二度と会えない、あの声が二度と聞けないかと思うと、
いくら人の世の常とはいえ、
事実を納得するまでにずいぶん時間がかかりました。
ボクも男ですから、いつまでもメソメソしているわけにはいきませんが、
今回は亡き父へ捧げるコラムとさせていただきます。


父は目立ちたがり屋で、変わったことをして得意になるのが好きでした。
先日の告別式で、ビックリ仰天、父の幼なじみからこんな話を聞きました。

父が小学校の低学年の頃、同級生の一人が教室の金魚を指さし、
(どこの小学校の教室でも必ず泳いでいるオレンジ色のアイツ)
「金魚って食えるのか?」
言い出しっぺの同級生は、性格は悪いが大金持ちのボンボンで、
「食えたやついたら1万円やるぞ」
父は昭和9年の生まれです。
なんでも芸能界に出世組の集まる「昭和9年会」というのがあるそうで、
自分がそれと同じ年であることを、生前よく嬉しそうに話していました。
昭和9年の1万円です。今でいったらどれくらいの価値があるんだろう?
想像もつかないけど、かなりの大金のはずです。
シ〜ンとしている仲間たちのなかで、
我こそはと立候補した勇敢な少年がいました。
ボクのでした;^^) 「オレが試してやる!」
そう宣言したかとおもうと、腕まくり一番、水槽の中に手を突っ込み、
泳いでいる金魚をつかまえ、パクッと口に入れてしまったというのです。

まあ何十年も昔の古い話ですから、たぶんに脚色もなされていそうですが、
その話をしてくれた父の幼なじみは真顔で話していましたから、
ひょっとすると本当なのかも知れません。
まさか金魚が食べられるはずありませんから、
一度口に入れてからこっそり吐き出したのでしょうかね;^^)
そして1万円の懸賞金がどうなったか?
そのことは父の幼なじみも覚えていないそうです。
ウソかホントか、
どちらにしても目立ちたがり屋だった父らしいエピソードです。

そして父は芸達者な人でした。
有名人のモノマネが抜群にうまかったですね。
特に落語家のモノマネが絶品で、
宴席等で周りの人を笑わせることを、この上ない楽しみにしていました。
そっか、あのモノマネももう聞けないのか。
もう一度円楽や志ん生のモノマネ、聞きたいな。

父は多趣味でした。
釣りに将棋に料理にハーレーに自転車収集etc
やり始めたらトコトンやらないと気が済まない性格。
なにせ父の家には自転車たちの住んでいる部屋がありましたからね。

好きな言葉も多かったです。
ボクがよく覚えているのは「ゴーイング・マイウェイ(我が道をゆく)」
「never too late(人生遅すぎることはない)」
ボクがいくつになってバカなことをしていても、
「なあオマエ。人生に手遅れなんかないんだぞ。明日からちゃんとやれ!」
そう言って勇気づけてもらいました。
救われたことが多かったな〜。オヤジ、ありがとね。遅いけど…。

そんな父が愛したマチが2つありました。
若い頃から慣れ親しんでいた浅草と、晩年を過ごした上海(シャンハイ)です。
・・・・・


あれっ? ん? あそっかそっか、これ算数の講座でしたね。
いくら追悼とはいえ、ちょっと話が長すぎました。
オヤジの想い出話は尽きませんけど、
そろそろ算数に移らないといけません。

それではパッと切り替えて今回の問題です。周期算です。


あ、さ、く、さ、し、ん、し、よ、う、あ、さ、く、さ、し、ん、し、よ、
う、あ、さ、く、さ、し、ん、・・・・・


ある規則にしたがって上のように50個のひらがなを並べます。
その中に
の文字は何個ありますか?

「あさくさしんしよう(浅草志ん生)」を1つの周期と考えます。
1周期の文字は9個だから、50÷9=5(周期)あまり5(文字)
1周期に「し」の文字は2つあるから、5周期で 2×5=10(個)
あまりの5文字の中に「し」の文字が1つあるから、
10+1=11(個) → 答え

ではもう1問。


1、2、2、3、1、2、1、2、2、3、1、2、1、2、2、3、・・・・

上のような規則で99個の整数を並べます。
(1)最後の数字と中央の数字を求めなさい。
(2)はじめから99番目までの和を求めなさい。


(1)「1、2、2、3、1、2」の6つの数字が1周期です。
 最後の数字は 99÷6=16あまり3 → あまり3より3番目の数字と同じになる
 (答え)最後の数字は2

 (99+1)÷2=50より、中央の数字は左から50番目です。
 50÷6=8あまり2 → あまり2より2番目の数字と同じになる
 (答え)中央の数字は2

(2)1つの周期の和は11です。
 99÷6=16あまり3より、16周期の和を求めると 11×16=176
 あまりの3個は「1、2、2」だから、176+1+2+2=181 → 答え
 ※176+3=179という間違いが例年続出。気持ちはわかるけど注意してね。


今回はいつもより簡単な問題にしました。
死んだオヤジの供養に、たくさんの人に理解してもらいたかったからです。
それにしても簡単すぎたかな?
次回はもっと頭を使う問題でみなさんに再会したいと思います。
みなさん、お元気で!


父へ 天国でも変わったこといっぱいするんだぞ
                    愚息より(合掌)


最後に宿題です。
できた人は、トップページの解答用紙から送信してください。
正解者は「正解者コーナー」で定期的に発表しています。


<宿題番号34>

4、3、2、4、2、3、4、4、3、2、4、2、3、4、4、
3、2、4、2、3、4、4、3、・・・・・


上のようにある規則にしたがって100個の整数を並べます。
右から20番目の数と、100個の整数の総和を答えてください。

(注意)
変わり者だった父の意志をついで、こっそり「右から」という変化球を投げていたのですが、
大勢の人から意地悪〜というお叱りをいただいてしまいました。
色を変えて「右から」を強調します。